自閉症が判明した時のパパとママの気持ち

自閉症ってどんなもの? 聞かれてもうまく答えられません…。

高学歴なので自閉症児は生まれません!?

恥ずかいしいです、でも初めて自閉症を疑ったときに浮かんだのがこんな考え方でした。無知とは恐ろしいですね。こういった種類の勘違いは他の自閉症児をお持ちの親御さんなどにも失礼だと思いました。

以前こんなこともありました。主人の友人に我が子が自閉症であることを伝えたところ、その友人から「ではあなたのお子さんは足を引きずってあるいているの?」とコメントされたことがあり困惑しました。

自閉症は現段階ではそれが一体なんなのか、そして原因は何なんかあまり解明されていないそうです。だからこそ様々な憶測や先入観があるのでしょう。私たち自閉症児の家族は正しい知識をつけて周りの人を啓蒙することも大切な役目なのだと思いました。

自閉症児を理解するのに観て欲しい映画やドキュメンタリー

ではどんな方法で自閉症について学んだら良いでしょうか。今はたくさんの書籍や動画がありますよね。皆さんは日本にお住まいかもしれませんがここでは私がアメリカで観ることの出来たフィルムをお教えしたいと思います。まずは2つだけ。

Louis Theroux: Extreme Love – Autism (2012)
アメリカにお住まいの方、もしくはアメリカにABA療育を求めて移住計画がある方には是非ご覧になって頂きたいドキュメンタリーです。自閉症児の施設がここまで進んでいるのかと驚く内容になっています。その他、親の気持ちや様々なタイプの自閉症児の紹介があります。日本でもDVDで購入可能のようです。
https://www.imdb.com/title/tt2371381/
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I029541751-00

Temple Grandin
こちらはあの有名なアメリカの動物学者、非虐待的な家畜施設の設計者。重度の自閉症を持ちながら素晴らしい教育バックグラウンドと功績を残した人物で、彼女に関する映画や本などたくさん出ています。
https://www.amazon.co.jp/%25E3%2583%2586%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2597%25E3%2583%25AB%25E3%2583%25BB%25E3%2582%25B0%25E3%2583%25A9%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2587%25E3%2582%25A3%25E3%2583%25B3/e/B000AP9AQU%3Fref=dbs_a_mng_rwt_scns_share

「我が子が自閉症でさえなかったら…。」

これはの前述のドキュメンタリーで出てきた一人の親御さんの一言です。自閉症の我が子を疎ましく感じているのではなく、もし自閉症さえなかったらあの庭でサッカーをしている少年の一人でありえたのに、という正直で切ない感情の吐露でした。

私も同じように感じることはあります。特に次男が自閉症の長男と遊びたがったときや、学校でのイジメのニュース、子供の将来を案じたときなんかに思います。

ただ、私は自閉症児を持ったことに意味があると信じています。それは苦難のしるしではなく、彼が今後飛躍的に回復することや何らかの功績(世の中的な功績ではないにしても)を残すことで奇跡を見られる、他の人には感動や勇気を与えられるということです。少しずつ良くなっていく栄太を見ながらその日を待ち望んでいます!

自閉症児を持つ体験は誰にでも出来るわけではありません。神様に感謝したいと思います、栄太を送ってくださって有難うございます!